そのあとはゲーセンに行ったりいろいろ。でも楽しくなかった。輝や大河と遊んだ方が楽しいって思った。時計を見ると、もう9時を回ってる。
「さいと、、じゃなくて颯太君!そろそろ帰らない?」
「え・まだ9時だよ?これからでしょー♪」
そう言ってうちの手をつかんで歩き出した。輝や大河はチャラいかもしれない。でもこんな強引なことはしない。うちが嫌だって言ったら絶対やめてくれた・・・。
「颯太君放してっ!!」
「えー?いいじゃん!」
チャラいな・・。もう、諦めるか。と思ったとき。
「俺の彼女に何してんだよ。」
って声が後ろから。彼女・・?うちには彼氏なんていないが。振り向くと、「大河!?」そこには大河がいた。
「え、晴香ちゃん彼氏いたの?」
「え・・いやぁ・・。」
でも、そう。って言えば解放されるかも。
「そ、そうなの・・ごめんね?」
「そっか….残念。」
そう言って颯太君は行ってしまった。
「はぁー。」
大河がタメ息をついた。
「ちょっ!何であんたここにいるのよ!?しかも彼女って。」
「ランニングしてたら、お前見つけて、困ってたからたすけてやったんだよ。」
え・・・。あの大河が?
「あ、ありがと・・・。」
「別に・・。てか、気安く晴香ちゃんとか呼ばせんなよ。」
え・・?大河顔真っ赤だし・・。なんか可愛い。
「う、うん。ありがとね。」
「ああ・・。」
そう言って走って行ってしまった。さっきの大河カッコよかった・・。心臓、うるさいなぁ・・・。まさか、うちは大河が好きなの?・・・・・昨日は全然眠れなかった。大河のことばっかり。うちおかしい。学校に着くと、
「晴香おはよーっ!」
茉莉が元気よくうちに話しかけてきた。
「茉莉おはよー。」
「ねえ晴香昨日どーだった!?」
「え・、っとぉ・・。ま、茉莉は!?」