「ん!?」
輝に呼ばれて驚いた。
「さっきから、ずっと呼んでるんだけど・・。」
「あ、ごめん・・」
「せっかく一緒に帰ってんだから、話そうぜ?」
「うん・・・」
「晴香、元気なくない?」
「え!?そんなことないよ!元気元気―!」
そう言って、飛び切りの笑顔を作った。
「・・バカ。」
「え?」
「無理して笑うな。ツラい時はツラって言え。」
「・・・。」「何年一緒にいると思ってんの?」
「・・うん。」
「今から、どっか行くか?」
「え・・?」
「気分転換だよ♪」
「うんっ♪」
そう言って、輝の後についていった。バスにのっついてから、少し歩いた。
「うわぁー!」
そこには、綺麗な青く輝く海があった。
「綺麗・・・。」
「だろ?」
「うん・・・。」
「でも何で海?」
「元気出るかなって・・・。」
「そっか・・・。ありがと、輝・・。」
「俺・・・晴香が、好きだよ?」
そう言って輝は微笑んだ。
「・・・。」
「でも、もうやめた。」
「え・・?」「
大河にかなわねーもん。」
「えぇ?」
「せっかく、海まで連れてきたのに、ほとんど上の空・・。どーせ、大河が気になってんだろ?」