『風生ー!』


風生はまだ部屋に居て、ベッドに寝転がってる。


『ねー、風生!


どっか行こう?』



「どこって、どこ」



風生の体に飛び乗って揺さぶる。



風生は薄く目を開けて私を見る。



「ねみぃ」


『夢羽には聞こえません!』



私は耳を塞いであーと叫びながら風生に期待の眼差しを送る。



『本当に!


本当と書いてマジと読む!どっかいこ?』



「だから、どこ」



風生は呆れた様に言いながら欠伸して私を持ち上げて上半身を起こした。





私は一瞬脳を働かせたけども、眠くなってやめた。