「涼雨は?」 『……あれ?』 あ、リビングだって言ってたっけ。 リビング、と簡潔に答えると空祐は欠伸しながらキッチンに向かって「メシー!」って叫んだ。 ……馬鹿でかい声に呆れる。 私はおとなしく座って俯いた。 ……眠くなってきた… そんな時にご飯のいい匂いがする。 いかん、と頭を上げて待った。