「はぁ!!!」
緋音の目は見開き
口もポカーンと開けていた

「いやいや、ねぇ
そう言っても…」

緋音は龍也と英が
頬を紅く染めているのを
見て冗談でないことを悟った


「で、でも英って
いっつも夕美(ユミ)のこと見てるの
知ってるんだけど…」

その言葉に英の頬が
更に紅くなった
そしてしどろもどろに
なりながら言った
「んなっ…いや、いや…
そうじゃなくて…
だけどさ………」

「ウダウダ言わない!!!
自分の気持ちに嘘つくことは
キライですから」

緋音は英に言った
龍也は英を見て
「夕美さんならさっきいたよ」

パッと明るい顔を見せた英
「マジで!?どこいた???」

「…図書館」

「ありがとー!!!」

英はキラキラの笑顔を見せて
飛び出していった