窓の外を眺めた
下校する生徒がわんさか歩いている
友人と帰るもの
恋人と帰るもの
一人で帰るもの
様々だった


「私だって早く帰りたかった…」


そんなことを一人思いながら
緋音は龍也と英を待った




ガラガラッ

突然教室の前の扉が開いた


そこには
いつもより固そうな表情の
龍也と英がいた


二人はゆっくり窓際に立つ
緋音に近づいた


30分は待たされた緋音は
さっさと帰りたかったためか
イライラしていた