夜の11時。

「私、これから一緒に2人で色んなとこ行ったり遊んだりしたいよ…」

「ごめん。それは出来ないな」

「なんで?私 嫌なとこあればなおすよ?別れたくなんかないよ」

「もう忘れろよ」

「無理だよ」

「無理じゃねぇよ」

「忘れるなんて出来ないよ」

あんなに大好きだったのに、
忘れるなんてできるわけない。

「いつか出来るから」

「無理だよ…」

「いつか忘れられるよ」

「そんなの、無理」

「もう、俺決めたから。ごめんな」

謝って欲しくなかった。

謝られたら、諦める事か出来なくなりそうだったから。

でも、これ以上しつこくしたって嫌われるだけ。

もう無理だ。