「はぁ・・・・で?スイッチオンだった理由はなんだよ」
陸は盛大にため息をついて、ソファーに座る。
「この高校に、“雷龍”って族いる?」
ウチの言葉に、場の空気が凍った。
「なんで、佳乃が知ってんだ?」
「まぁ、色々あってな。そいつらに忠告があんだよ」
「忠告・・・?」
そう。忠告。
中庭で聞いた会話。
それは、“雷龍に奇襲をかける”。
そういう内容だった。
「居場所、知りてぇんだけど。どこにいる?」
「雷龍に、何の用だ」
「忠告だってば」
中庭で聞いたなんて言ったら、陸のペットの死神が降臨しそうだから言わない