「ただいまー」


拓也と別れて私は家に帰った。


「あら、由紀何処に言ってたの?」


ひょっこりとリビングから顔を覗きこませるお母さん。


「うーん…自分探し?」


「何よそれ、変なことをするのね」


そう言って、お母さんは微笑む。