「由紀…?何言ってんだよ?」 「怒んないでよ。翔太には笑っていてほしいの…」 そっと翔太を抱きしめる。 「懐かしいねー。私が翔太に告白したあの時も、この桜の木の下だったよね」 凄く緊張してて体全体が小刻みに震えるなかで翔太に告白したあの日は今でもはっきり覚えてるよ。 赤い顔で翔太が頷いてくれたとき嬉しかった。