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「あれ…?俺何でここに…?って、由紀?」


ふと視線を上げると翔太がそこに立っていた。


私たちの前には大きな桜の木があって


それは、私たちが出会ったあの桜の木だった。


「翔太?私の事が見えるの…?」


「見えるも何も…お前ここにいるじゃん」


そう言って翔太の暖かい手が私の頬に触れる。