「泣いて何か無いし…」


「泣いてるくせにー。声が鼻声だぞ?」


「うっさいよ!!」


普通に翔太と話せている事がこんなにも私の心を安心させる。


「翔太…明日私の誕生日だよ?」


もう12月24日はあっという間に来てしまった。


期待で声が無意識に弾んでしまっている。


もしかして、明日は来てくれるんじゃないかって思ってしまっている。


だけど、私の期待は一瞬で崩れてしまった。


「そうだな。けど…由紀はどうせ病室で過ごしか無いだろ?それなら病室で大人しく過ごしとけって」