自分の事を知ること、それが私にできる唯一の事だと思ったから。


「今は頭痛や吐き気に襲われてるだけかもしれない。だけどそれは今だけで徐々に容態は悪化していく」


「うん…」


「これからは、上手く物が飲めなくなったり目まいなどもあらわれる。立つことも困難になればしゃべれなくなってくる」


「うん……っ」


「最後にはおそらく寝たきりになってしまうんだ」


先生の言葉は優しく説明をしていたのに、どうしてだろう


気付けば、私は泣いていたんだ。