「ねぇ、先生?」 「ん?」 私は一息ついて言葉を喉の奥から絞った。 「今の技術じゃ私の病気は治らない?」 「……残念ながら、今の医療技術なら無理だよ」 言いにくそうに言う先生は真剣な顔を浮かべている。 「先生…私これからどうなっちゃうの?」 「それは前にも言わなかった?」 自分の病名を聞いたときに聞いた。 これから私がどうなるのか先生はちゃんと教えてくれた。 「もう一回知りたいの」