拓也が使っていたベッドは今は誰も使われていなくて


この病室には私だけになってしまった。


「あれ?あいつは来てないんだ?」


翔太が居ないことに気が付けば気にせず尋ねてくる。


こいつ…気にしてる事を…。


「知らないよ…」


「知らないってどうして?」


そんなこと分からないよ…。


こっちが聞きたくなるぐらいなんだよ。