そこに立っていたのは翔太じゃなくて真紀と


「そして、俺もな」


その後ろから顔を覗かせる拓也だった。


「何だ…あんた達か…」


あからさまに肩を落としてがっかりする私に真紀が不満そうに口を尖らせて病室に入ってくる。


「何だとは何よー。せっかくお見舞いに来てあげたのに」


「ってか、この病室来るの久しぶりだ」


あの後、拓也は頑張ってリハビリしてほんの少しだけバスケが出来るまで回復して無事に退院した。


今も週に2回ほどでリハビリに病院に来ているみたいだけど。