朝起きると隣りには拓也はいなかった。



「先生!!拓也が…!!」


「ああ。八神くんならあそこに居るよ」


そう言って先生が指をさしたのはリハビリステーション。


「どうして…」


「今朝早くから私のところに来て何言いだすかと思えば、リハビリをさせてくださいって言いだしたんだ」



拓也……。



「無理をしない方が良いって止めたんだが、聞かなくてな。もう一度バスケがしたいんだって言うんだ」