最低だって思っていても俺は由紀を傷付ける。


俺の腕を由紀の服の中に手を入れた。


だけど、由紀は抵抗しようとはしなかった。


ただ、俺の事を見つめている。


分かっているかのように言いたげに見ている。


「何で抵抗しないんだよ?同情でもしてんのか?」


同情なんてすんなよ。


そんなものいらない。


今の俺は冷たい。


何もかもが冷たいんだ。