「誰か居んのか……」


初めて由紀を目にした時見とれてしまった。


全身を桜に包んで綺麗だった。


幸せそうな寝顔なのに


なのにどうしてだろうか…。


由紀は泣いていた…。


「…翔太…」


誰かの名前を愛しそうにそして悲しそうな声で何でも呼んでいた。