暗い病室のベッドは冷たかった。 冷たくて…私たちを責めているみたいに。 拓也と抱きあってお互いの体温を感じる。 ゆっくり拓也が私と距離をとり、そっと唇が重なる。 あの人とは全く違う唇。 私があの人以外にキスをするのは拓也が初めてだった。 「っぁ…」 体の熱が上がって行く。 それが私の脳までとかしてしまいそうで…。