「ほら、あいつに電話してきなさい」 「うん。行ってくるね」 「行ってらっしゃい」 手をふる真紀に背と向けて 私は真紀と別れて病院の外にでて翔太へと電話を掛けてこようとした…。 だけど、この時私は気付いた。 拓也がまた…泣いていることに。 知らない人だったら多分知らない振りをしてたんだろうけど知っている人となるとほっとくことは出来なくて…。