迷いや不安、悔しさや寂しさ、孤独な気持が混じったそんな声だった。


いつもとは違う声にたくさんの感情を感じた。


「今は…ほっといてくれないか?」


苦しそうにする拓真の顔は私の何かを苦しくさせる。


「でも…」


「ほっといてって言うのがわかんないのかよ!!」


拓也の怒鳴り声が病室に十分というほどに響く。


それでも、私の中の何かは彼から目を離せなかった。


「今は…優しくしてやれる自信がないんだ…!」