「………」

拓也のいつもとは違う真剣な声。


だけど先生は拓也の質問にただ黙っているだけだった。


私はいけないと分かっていてもついつい聞いてしまいたくなった。


「俺の足が治る可能性ってありますよね……?」


え…?拓也の足が治る可能性?


治るに決まってるじゃんか。


だって拓也の怪我はただ捻っただけなんでしょ?