私はからかうつもりで拓也の頬をむにむにっと摘まんだ。


「イってーって!!」


そんな感じにじれあっているとお母さんがまた横からニタニタしている。


「あらあら、私はお邪魔みたいね?」


そう言って病室から出ていく。


「え、ちょっと!お母さん!?」


そんな私の声は聞こえないとでも言わんばかりにさっさと帰ってしまった。


「おばさんも変な勘違いとかするんだな」


ケラケラっとお腹を抱えながら笑う拓也。