「だって由紀今、もしかして翔太君を考えたんじゃない?」


うぐ…。そりゃ…私が知って男の子って言ったら翔太しか思い浮かべられないし。


「残念だけど、翔太くんじゃないわよ?」


「……」


「あ、今由紀かなり落ち込んだでしょ?」


くすくすっと笑うお母さん。


「で、その男の子って誰?」


「え?お母さんも知らないわよ?でも、かなりのイケメンだったわ。あんな男の子いつの間に知り合ったのよ!!」


ズイズイと近づいてくるお母さんはまるで恋ばなを話す女子高生見たいで…。