だけど、あれが翔太だったらあの言葉は聞き間違えじゃない? 「俺も好きだ…。誰よりも好きだ」 そうあの人は言った。 あの言葉が何よりも嬉しかったんだ。 「ありがとう」って今君に伝えたいよ。 「そう言えば由紀、あんたのこと気にかけてた男の子が何回か来たわよ?」 「え?それってもしかして…」 お母さんはじらす様にニヤニヤと笑っているだけで誰かをなかなか言ってはくれなかった。 「もー!!お母さん早く言ってよ!」