「ばーか。私だってあんたのこと友だちって思ってるし、今の好きは友だちとして好きってことよ」


平気な顔をしても、顔は正直なんだって思える。


こういう時人は笑えないものだ。


「は?でもお前…今キスしようと…」


「キス?あんたになんかキスするわけないじゃない。あんたの前髪にゴミがついてたと思ってけど違っただけよ」


「あ…そっか」


ホッとしたような表情を浮かべるあんたを見ると私もホッとした。


今日は辛い顔しか見てなかったから。