だから、あんたが鈍感だってことも知ってる。
女の子が男の子を見ていた理由なんてたった一つしかないでしょ?
「私、あんたの事が好きなの」
由紀ごめんね。
ずっと伝えないと決めていた気持ちを伝える私をどうか許さないで。
今日だけは私のこと親友だと思わないで。
「意味分かんねーよ…そんな冗談笑えるわけないだろ?」
有り得ないと言いたげに笑う。
そんなに有り得ないの?私があんたを好きなことはあり得ない?
「冗談なんかじゃないわ!あんたが好き!由紀があんたを好きになる前からすきだった…」
そう言った途端私の中の何かが切れたように涙が流れた。