―ビルの屋上。

アタシは、抵抗して出来た身体のアザを庇いながら、全身に強く風を感じていた。

「死にたい」

「楽になりたい」

「お母さん」

そう、頭で繰り返しながら、ビルのフェンスに片足を掛けた。

〜♪〜♪〜♪〜

ケータイが鳴る。


きっと、智哉だね。

『最期にもう一度』

そう思ったアタシは、サイトを開いた。