毎日、上履きがなくなり。
机や教科書に
『死ね』『バーカ』などの落書き。

誰からも無視をされ。

トイレでは、

「うわぁ、このトイレ、キモブスが入ったよ」
「これでもかけて、除菌する?」

―【ザザァー】

「止めてぇ!!」

「なんか聞こえた?」
「聞いたら、耳腐る〜(笑)」
「これじゃぁ、ココ、明日から使用禁止だね〜(笑)」

「ホント、居なくなればいいのにねぇ(笑)!」

トイレから駆け去る、数人の足音。

「先生!助けてー!」
アタシは、びしょ濡れの制服で、職員室に駆け込んだ。

だが、先生は、

「如月、ふざけるのもいい加減にしろ。後で、きちんと、トイレも片付けておけよ」

こうやって、いつも
先生達は保身の為に、見て見ぬふり。

味方なんか、誰もいない。

日に日に、アタシの存在は消えていった。