まだ幼いアタシは、危険だなんて分からずに、その河原の土手から足を滑らせ、落ちてしまった


「きゃあ〜!!」


思った以上に水は深くて、アタシの足は、川底につかない――。

もしかしたら、もうダメかもしれない……と思った。

その時、お母さんが川に飛び込んで必死に助けてくれたんだ。


もし、あの時にお母さんが来なかったら、アタシは、今、生きてなかったかもしれないね。





生きる希望を失ってる、今のアタシを、お母さんはどう思うだろう…。

きっと哀しむよねっ。



アタシは、母の死で立ち止まらず、また進み始めるコトを決めた……。