電話を切ってこちらを見た鹿島。

「なんかお前ら…大変だったみたいだな。あ、いや、盗み聞きじゃないぞ、聞こえただけで。」

「いいよ別に。もう全部、どうでもいいんだよ
。過去なんてもう。」

「そっか…そうだな!俺も過去の栄光にすがりついててもいけないな!勉強精進しないとな!」

「なんの話だよ。」

「井上も、これからもっと楽しい生活が待ってるだろうからな。起きてもらわないと困るな。」

「…おん。」

「井上んとこ行く?」

鹿島に引っ張られてサワのベッドの横に座った。