待てども待てどもサワからの連絡はなく、こっちから電話しても電源が入ってない状態だった。
それが2日も続いて、心配になった俺は井上医院に押しかけた。
「おばさん!」
「うわっ!びっくりした!ユウくんどうしたの!!」
「サワのことなんだけど。」
「サワ?それはいいんだけど、今診察中なのね。見てわかるやろ?終わるまで待っといてもらえる?」
「最近の若いもんは順番も守れんのか。」
しかめっ面のじいさんが眉間にシワを寄せて言ってきた。
「すんませーん。」
待合室の椅子に座って診察の時間が終わるのを待った。