ショートが終わり、担任についていくと、封筒を渡された。

「なにこれ。」

「井上から。」

「は?」

「井上が、お前に渡してほしいって。預かってた。お前がずっと学校休んでたから別れの挨拶し損ねたんだろ。」

担任は眉毛をハの字にして笑いながら俺の肩を叩くと、職員室に戻っていった。

俺はすぐに封筒をあけた。中には2枚の便箋。

紛れもなくサワの字。

一字ずつ目で追いかけた。