蓮はすぐさまに出て行った。



「……。」




辺りは静か 何もない
信じる者も、信じる事も、全て――――



「無くなったわね…ほんと、」


ドクンッ!!!



「っ…!!!」



胸がっ…!!!苦しい!!!

息がままならない 呼吸が苦しい
吸って、吐いて、



「っ…はぁっ…、」




あまりの苦しさに目に涙が溜まる
情けないわ…とっても。

今の私はほんとうに…とても情けない。



こんな者が

―――この国を継ぐことはできやしないの。