「お身体が震えています…。」 「れ…んっ。」 私の一歩後ろで支えてくれているのは蓮 彼の顔は何故か悲しげ 「大丈夫です。」 ぼそっと私の耳元で優しく息を吐くように その声は私を安心させた そう―――この声 トーン 「―――お父様。」 「ん?」 キラキラと沢山の宝石を身に付けた王 この国が、町が、盛んになったのはこの王が造り上げた。 そして次は私。 「お父様、私は代を継ぐ事は出来ません。」