あの日の出来事が原因で、ぎこちない会話が続き、話す話題が見つからない


 「ま……走ってくる!」


 スタート位置に立ち、400mを走る


 一本走って、立ち止まる


 空気が気まずい



 私はひたすら走った


 気がつくと夕方


 光輝とまともに話したあの日を思い出した


 あの日の夕日と一緒なのに、私達の間はビミョーななか…


 私は草原に寝転がる


 そして、私から少し離れたビミョーな位置に光輝も草原に寝て、夕日をみた



 「優奈…ごめん…」


 「………エ?」


 「だから……その…言い過ぎたよ…あの時……ごめん…」


 「光輝………」


 ほんとに、バカだよ光輝…

 めっちゃ傷ついたんだよ?


 あなたは普通に言った

 
 私は傷ついて泣いた


 あなたは私に謝ってくれたけど、あなたは、もし、私じゃなかったとしても、謝るでしょ?

 私はあなたにとってどんな存在なの?


 私は…あなた……光輝が好きだよ…


 まだできたばかりの私の小さな花


 あなたと笑いあったり泣き合ったり、ささいなことで、私の花は枯れたり、大きく咲いたりする


 私はあなたの力になりたい


 でもあなたはきっと私には何も望んでないんだろうね…


 片思いって…

 


 辛い………………