私の目の前で光輝が風をきるように走っていた


 「光輝っ?!」


 私はびっくりして、声を出した


 光輝も私に気づいて

 「優奈……」


 呼吸を整えながら


 「お前……はぁ…用事は?」


 「えっと…………こ……光輝は?」


 誤魔化すように話を光輝に降る


 「俺は別に…あれは…嘘だよ!今無性に走りたいんだ…!」


 え…?!


 光輝も嘘ついてた?


 「わ……わたしもっ!!!なぜか学校にきてて、無性に走りたい気分だった」


 光輝がクスッと笑って


 「俺達、気あうな?いろいろ!」


 「そ……そうだ……ね」


 光輝の笑顔をみて、自分の顔が赤くなったのがわかった


 私は下を向きなるべく目をあわせないように話した