「こいつが原田洋太郎。うちのフォワードだ」

「やっ!君が嶋村泰彦かぁ。あ、僕のことは気軽に原田と呼んでくれ」

「よ、宜しく」

こんな明るい内進生徒は他に居ないだろう。俺は少し怖気付いてしまった。

「まぁ心配するなよ。つか文化祭、僕達のステージ発表を見てビックリするぞ」

こいつはモテる。俺の第一印象だが、笑顔がとっても似合う小柄な良い青年である。
隣の奴を見てみろ。モテないくせに女たらしだ。


そこに第二の人物が現れる。タンポポの綿毛がふんわりと舞い降りたように。