「あたしこれください!」

遠藤さんはなんといきなり巨大焼そばを注文する。模擬店員も驚いていた。

「おれはあっちのたこ焼きかってくるぜ」

「僕はソフトドリンクを」

皆が散らばっていく中、俺は誰に付き添うか考えていた。

「ま、俺も何か買うか。白玉団子フルーツポンチ覚醒版?何だこりゃ」

実際買ってみるとフルーツポンチに白玉団子が混ざり込んでいて、それにサイダーが入っているのだった。

確かに美味かったがネーミングに騙された。


しかしこの前内進の奴達と会話した校庭がここまで模擬店で埋め尽くされ、賑わいを見せるとはな。

そう思いながらあのレンガの花壇の囲いに座る。

隣にまた誰か座った。