あたし賛成、と遠藤さん。眼鏡の男子もOKだという。

「絵美里も賛成よね?もちろん……ね?」

とても怖い。しかも何故か俺が悪いことをしたように感じてしまう。

「ふぁっ……!も、もちろんですぅ!」

あぁ可哀想に。今にも泣きそうな顔である。




俺たちは校庭に場所を変えた。

ベンチには女子、男子はレンガで出来た花壇のレンガ部分に腰掛ける。

はじめに化学の先生への悪口やらテストの点について会話が弾む。

「へーっ、嶋村くんも理系だったんだ!」

遠藤さんが真面目に驚いている。

「まぁ。肩書きだけって感じだけど」

「確かにね〜」

「うわっ。きっついなぁ」

原田の顔が引きつった。