授業が一通り終わり、放課後。再び彼女に出会った。

男が二人、女が二人、まるでダブルデートをしているみたいで会話に入りにくい。

廊下に出来た小さな輪。

女二人は遠藤さんと推測できた平泉さんに間違いないが、男は原田と……あの時の眼鏡の男子だ。

「嶋村君!」

原田が手招きして俺を円に加えようとしている。

「もう帰るのか?」

「いや、まだだけど?どうして?」

「それなら話そうさ。親睦を深めよーう!」

それについては俺は悪くないと思った。

だが内進と、しかも女子が付いているとなにかと後で外進共に突かれるのだ。