『また話しよう。あ、登録宜しくな』

女々しいくらいの絵文字のパレードだった。

俺も送り返す。

『こちらこそ。文化祭や修学旅行では一緒に行動しよう』

不思議と原田と原田を取り巻く環境について知りたくなってきた。

それは好奇心であり、恐怖心でもあった。比率的に七対三くらいに。



次の日。生憎の雨で体育の時間も体育館で行われた。

「やっぱ雨の日は良いなぁ」
「加賀村、何が?」

体操で声を出しているのだが話し掛けてくる。

「女子と合同なんてこれくらいしかないだろ?新年度なってから体育の時間は全て晴れてたからな」

「ほぅ。そうかい」

俺は途中から聞き流した。

「昨日であった女子たちも同じみたいだぜ?原田と同じだからさ」

はっ、とした。確かに六クラス中、三クラス合同である中に隣が含まれている。でも今の俺にはどうでも良いことだ。

「だからなんだよ」

「いや、別に」