そして、コロンと転がった銀色の勾玉。 「...これで、何個だ?」 義務的な内容の会話が交わされる。 「9個。」 「あれ?8じゃないの?」 「これ。」 私はずっと握っていた手のひらを開いた。 「恵美里さんのか?」 「うん。」 気が付いたら私が握りしめていたんだ。 恵美里も最初から勾玉になる人材だったんだ。 私がどうあがいても...恵美里は死ぬ運命だったんだ。