「なにそれっ...そんな綺麗ごとじゃ自分が死ぬんだよ」




「....いいよ、死んでも」




私がそう言った時に恵美里の攻撃が止まった。




周りの空気も静止する。




「なんで...?」




「理由なんか一つしかないって。自分より恵美里が大切だからだよ。元の世界に戻ったら私たちの体は元通り傷一つない体に戻る。でも、たとえそうでも私には恵美里を傷つけうることはできない!」




だから攻撃はしない。




もし、そのせいで自分が死んでしまっても構わない。