「っ...」




「柚子...泣かないで」




夏ちゃんとカコが慰めてくれるけど...



「無理だよぉ、私、恵美里のためにここまで来たのに。反恵美里軍が恵美里自身だったっていうこと?...っ、」



涙が出てきてコンクリートの床を濡らしていく。



恵美里...



「ふふっ、これで分かったかしら?柚子達の努力は全部無駄だったのよ。ただ“犠牲者”を増やしただけ。残念でしたぁ!」




トナがクスクス笑う。



「ふざけんなっ!」



すぐそばで張り上げられた大きな声。



夏ちゃんだった。



いつもは温厚で優しい夏ちゃんが怒ってる。