「っ...」 「お願い...殺して?」 そう言って 男にすがり付いた 「殺して...ねぇ...」 もう半年で終わる命だ さっさと殺してもらえれば どれだけラクだろう 男を見上げた 男はさっきまで無表情だったのに 私の言葉で 動揺が隠せないのだろう でも 私と目があった瞬間... 「ちょっと来い」 と言って 私の手を引っ張りながら 歩きだした