20分経つか経たないかの間にメールの相手が来たようだ。
原チャリらしくヘルメットを取った彼は

自称吏真の従兄弟的存在の坂下 藍希 だった。


「あっきー 港来の倉庫まで陽菜送ってやって?」

悠季は藍希くんにそう頼んでいた。

「ん… いーよ」

そう言ってヘルメットをこっちへ投げた。





そしておれ達は目的地まで走っていった。