あれから新城海斗と関わることはなく

無事に全ての授業を終えた。

あとは帰るだけ。

そうだ、今日お母さんに

トイレットペーパーを買ってくるように

頼まれたんだっけ?

街に寄らなくちゃ。

街に行くのは1カ月ぶりくらいだろうか。

純也は他校だから、

あたしの学校まで迎えにきてもらって

よく街で寄り道をしていたことを思い出す。


あー。

こんなこと思い出しちゃうと

どんどん暗い気持ちになっていく。