「うん、いいよ。

幸せになってね。」


つくづくバカだと思った…

昔からのこの癖をこんなにも

呪った日なんてなかった。


「わあー、ありがとう!

じゃあねー」

そういって二人は改札口に入っていった。

二人の後ろ姿をしばらく眺めていると

自然に涙が溢れてきた。

立っていられなくなって、

人目も気にせずその場にしゃがみこんで

わんわん泣いた。

自分がかっこわるいのと情けないのとで

涙が止まらなかった。